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2012.04.16 Monday
数の種類
今の算用数字を作り出したのは、インド人だ。
ヨーロッパ人はアラビア数字と呼んでいるが、アラビア人はインド数字と呼んでいるらしい。 インド人は何といっても、ゼロの概念を導入した功績が大きい。 空を表す数字ゼロを使うことによって、数字の表記が飛躍的に簡単になった。 もともと、数はモノを数えるために出来たのだと思う。 それが自然数だ。 1,2,3,…という数。 それにゼロが加わり、マイナスの数が加わって、整数になる。 そこから、整数と整数の間を詰める数が生まれてくる。 小数、分数だ。 これらを有理数という。 しかし、分数で表せない数が出てきた。 円周率や平方根などだ。 これらを加えて、実数となる。 さらに、2乗してマイナスになる数が虚数。 これらも加わって、複素数となる。 これらが高校までに習う数だ。 これらの数は、何度も書くが、どれひとつとして実体がない。 これ、といって差し出せるものは何もないのだ。 数は人間が生んだものか、それとももともと存在するものか、という問いがある。 普通に考えれば、人間が生んだもの、という答えになるだろう。 しかし、そう考えると、人間がいなくなったら、数もなくなるということになる。 そんなはずはない、という数学者もいる。 数の不思議をいろいろと知れば知るほど、これはもともと宇宙に存在するものなのだ、という気になるらしい。 ぼくはそこまでは思えないが、それでも人間がいなくなると数もなくなるというのは、ちょっと寂しい気もする。 |
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