考えたこと2

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ナショナル・ジオグラフィック
3月11日、ナショナル・ジオグラフィックで原発の事故の特集をやっていた。

アメリカの学者が、福島原発の事故の検証をしている。
1つ目の原因は、地震を重視して建てられたため、津波の対策が不十分だったことだ。
特に、非常用の電源が津波で浸水して止まってしまったのが致命的。
地震だけなら、ちゃんと通常のシャットダウンをしていたらしい。

2つ目は、原子炉内の情報が、計器が止まってしまったために把握できなかったこと。
津波の直後に、防護服を着た職員がライトを持って何がどうなっているのかを調べている姿を再現フィルムで出していた。
なんと、当時原子炉は2800度まで温度が上昇したという。
それによって、燃料棒が溶け、水素が発生し、建屋内にそれがたまって、水素爆発を起こした。

この時点では、1987年のチェルノブイリ並の事故になることも想定された。
そのため、建屋内に入れるのはロボットだけになり、とにかく冷却を続けたということらしい。
2週間経って、電源が復旧し、ようやく原子炉の温度が下がり始め、収拾に向かい始めたということだ。

その間、官邸には情報が上がらず、東電ですらちゃんと状況が把握できないという事態だったようだ。

原子力関係のエンジニアがどのように関与したのかはわからない。

国のエネルギー政策によって、原子力発電所を作ってきたエンジニアは、どう寄与したのか。
そういう調査はしないのか。もうやっているのか。

一番、発電所を知りつくしているのは、現場の作業員だが、事故が起こった時に内部を知っているのは設計したエンジニアだろう。
そういうところまで管理しないと、原子力の安全性は保てないと思う。

管理するというのは、規則を作って文書や図面を保存することではない。
そんなことはもうやっているだろう。

原子炉の設計チームや製造チームのメンバーを集めることだ。
もう40年前だから、定年しているだろう。
それでも、最後は人なのだ。
危機的状況になればなるほど、「人」が大事なのは経験則。

そんなことはできないのだろうか。
原子炉という特殊なものだから、そういうルールがあってもいいと思う。
その分、お金を出してもいい。
それだけ大事なものを作っている、というプライドや意識を持ってやってほしい。

東電の社長のありさまを見て、本当にそう思う。


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