![]() |
2011.12.20 Tuesday
外国人のこと その2
以前、フランスに長期出張に行ったことがある。
その時に残念だったのは、フランス語がわかれば良かったのに、ということ。 それは当然と言えば当然なのだが、ぼくの理由は言葉がわかればいろいろと面白いことが聞けるのに、ということだった。 職場で朝出会うと握手をして、「ボンジュール」というだけの太ったオジサンがいた。 そのオジサンは握力が強く、手を離した後しばらくしびれるくらいだったので、印象に残っているのだ。 彼は人気者で、いつもニコニコしていた。 彼の回りに集まると、いつも笑いが起きていた。 似たような人は日本にもいたので、何となく彼の存在が身近に思えた。 彼の方も、ぼくのことをエトランジェとして歓待してくれているようであったが、如何せん言葉が全く通じない。 仕方がないから、朝の挨拶だけをしていた。 一度彼の回りに集まって大笑いしていた人に、何が面白いのかを聞いたところ、彼がブローニュの森に行ったら、たくさんの娼婦が並んでいて、彼が目を止めた美女が男だった、という事らしい。 彼の話はいつも面白いんだ、と聞いたフランス人は言っていた。 気のいいオジサンだった。 もう年は70を超えているだろう。 たぶん二度と会えないが、彼と話が出来なかったのは今でも残念だ。 Au revoir monsieur! |
![]() |