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2011.12.18 Sunday
便所飯
今の20代の人は生まれてからずっと右肩下がりだという。
したがって、今が幸せだという若い人が70%もいる。 ずっと下がるなら、今が一番よい、ということか。 なるほど。 昔の良い時を知っている世代は、今の若い人は可哀想だと思っている。 しかし、今の若い人は恵まれているかもしれない。 大人でも熱中するようなゲームを子供の頃からできる。 ゲーム機も高いといっても2〜3万円。 携帯も親が買い与えている。 通信費は毎月取られるが、彼らはパケット使い放題であれば問題ない。 車などいらない。どうしても必要なら、中古で十分だ。 何でもわからないことは携帯で調べればOK。 コンピューターも使える。一家に一台。 掲示板やSNS、メールなどで常時友達とつながっている。 常時つながっているのが当たり前だから、一人で昼食を食べられない。 一人で食べるくらいなら、便所で食べる方がマシだという。 和を持って尊しとなす、という文化がこんな現象を生んだのかもしれない。 昨日読んだ本によると、法政大学のトイレはきれいなので、昼休みに列ができるとのこと。 列の仲間で一緒に食えばいいと思うが、そんな風に簡単にはいかないらしい。 しかし、列を作ってまでトイレで飯を食べるという文化。 日本特有の文化だろう。 一神教の国は、神と個人の関係で生きている。 突き詰めると人間は孤独だ。 だから、愛というものに至上の価値を置く。 でも、多神教の国では、神はいろいろいて、人間のようにふるまう。 人間が1対1で神に向きあうというようなことはない。 人間は孤独にはならない。 そんなわけで、トイレで飯を食べる人がいるのだろう。 何とかしないといけないとは思うが、どうしたらいいのかわからない。 食堂で一人でご飯を食べることなど、どうということもないのだが…。 |
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