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2011.12.04 Sunday
CODIS
アメリカの科学捜査には、もう一つ重要なデーターベースがあった。
DNAの配列のデーターベース。 それをCODIS(COmbined Dna Index System)という。 こには重犯者、逮捕者などのDNAデーターが登録されているらしい。 科学捜査では、容疑者のDNA鑑定をしてCODISで一致を調べる。 CODISはDNAの中に現れる塩基の繰り返しのパターンを調べる。 どんな配列が繰り返し現れるか、それを調べるらしい。 それをデーターベース化したものがCODISシステム。 DNAは生物の身体を作る情報がすべて入っている。 だから、一卵性双生児でなければ、全く同じ人間はいないのと同じように、DNAも必ず異なる。 しかし、すべてを照合するのは時間とコストがかかる。 そこで塩基(シトシン、グアニン、アデニン、チミン)の並びのパターンを調べるということらしい。 このパターンには特徴が現れ、それで個体を特定することができる。 プライバシーの問題をどうするか、という問題はあるが、このデーターベースのおかげで犯人の特定ができるということもある。 きっと重犯率のデーターもあるのだろう。 こないだ書いたが、アメリカ人はデーターベースが好きだ。 データーを貯めることには、努力を厭わない。 グーグルが世界中の本をデーターベース化しようとしていることも、アメリカ人ならではの発想だろう。 でも、コンピューターが進んで、大量のデーターでも短時間に処理できるようになってきたから、本当にデーターベースの意味が出てきた。 日本人はそのあたりが弱い。 なぜデーターを貯めるのか、それをどう利用するのか等の事を明確にしないとデーターベースを作らない。 そんなことは後で考えればよい。 多分役に立つという程度でもデーターベースを作ればいいのだ、というのがアメリカ人の考え方のように思える。 データーはたくさん集めてみると、何かがわかることもある。 データーベースの力はそういうものだ。 |
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