考えたこと2

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少子高齢化
今の日本は少子高齢化が進んでいる。

テレビで年金の特集を見ていたら、いやになった。
今の制度を続けていくことが無理なことは、ある程度わかっていたはずだ。

金利が下がったとか、リーマンショックがあったとか、想定外のことはあったにせよ、少子化で低成長という二つの理由だけでも制度設計を変えなければならなかったはずだ。

年金をもらう人の問題ではなく、もう少し払う人の問題として考えるべきだ。

長生きすることは、それだけで価値があることだろうか。

池田晶子が臓器移植について書いた文章にこんなものがある。

「人が、死ぬのを恐れて、他人の臓器をもらってまで生きたいと思うのは、なぜなのだろうか。
生存していることそれ自体でよいことである、という、人類始まって以来の大錯覚がここにある。しかし、生存していることそれ自体は、生まれ落ちた限りサルにでもできることで、いかなる価値も、そこにはない。それが価値になることができるのは、人がそれを「善く」生きようと努める、そこにしかあり得ないのだ。(中略)
遠慮なく、極端なところを言ってしまえば、愚劣な欲望を価値とする愚劣な人間が、ひたすら長生きしてどうするのだ。愚劣な人間の愚劣な欲望のために、自分の臓器を差し出すことが、なぜ愛なのだ、世のためになることなのだ。」

極論だと池田晶子は言っているが、ぼくは正しいと思う。
曽野綾子も「老いの才覚」の中で、似たようなことを言っていた。

政治家は老人が選挙で票を持っているから、その味方をする。

票を持っていない若い人はどうなるのだ、と思うような政治家はいないのか。

NHKの解説者だけが、フリップを出して、この年金の問題は、若い人の就業の問題と切り離して議論はできないと言った。
ニート、フリーターをどうやって社会に復帰させるかとか、働きたい若い人が就職できない状況をどうしていくか、そんなこととこの年金の問題はつながっている。

もちろん、アジアの若い人に比べたら、日本の学生は魅力がない、という企業の意見があるのはわかる。
その通りだと思う。

だからこそ、早くこの問題を議論しないと、間に合わなくなるぞ。


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