考えたこと2

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公務員試験のカラクリ
大原瞠著 光文社新書

著者は民間の教育産業で公務員試験対策をやってきた人。
まえがきで東北の大震災の時に、家族は二の次にして住民のために頑張っている公務員の例をひいて、書いている。

 実は、著者はこれまで民間教育産業で、公務員になりたい人を手助けする仕事をしてきた。その中で感じたのは、とにかく公務員になりたい人たちの動機が不純なことであった。

公務員は楽で転勤がなく安定しているから、という理由だけでなりたい人がいる。
親が公務員だから、という理由だけでなりたい人もいる。
公務員、という仕事はないのだが、いったい公務員が何の仕事をしているのかもわからない。

公務員試験受験者の利権にはいろんな人がぶら下がっている。
大学は合格者を増やすために、援助しているし、資格スクールは金をとって受験指南している。
無理やりでも合格者を増やすために、公務員になるのがふさわしくない人にも指導をする。
講師の悩みとのこと。

公務員試験とはどういうものか、本書には書いてある。
国家公務員試験は人事院が、地方公務員は財団法人日本人事試験研究センターという内閣府の外郭団体が作っている。

色々な問題点が書かれているが、それはそれで正しいと思うのだが…。

公務員試験の本当の問題点は、問題こそ変われど、毎年どの領域から何問ずつ出る、ということが決まっていることだと思う。
ぼくは知らなかったのだが、本当に毎年どんな問題がどれだけ出るかは決まっているのだ。
どれを捨てても、何点取れるということがわかる。
だから、資格スクールで傾向と対策ができる。
毎年、たくさんの人が資格スクールから試験を受けに行って、問題を覚えてくるらしい。
それで持ち帰り不可の問題がわかるようになっている。

ぼくは、何十年も同じような問題を出していることが、問題だと思うのだが…。



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