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2011.09.10 Saturday
刑事コロンボ
ピーター・フォークがこの6月に亡くなった。
刑事コロンボが当たり役。 これはシリーズとなって、だいぶ長いこと続いた。 たしかNHKで土曜日にずっと放映していたと思う。 まだまだ、当時は海外から面白いドラマを輸入していた。 円高だし、くだらないバラエティを流すなら、そのほうがよほどマシなのだが…。 このシリーズは、新しい刑事ドラマのパターンを作った。 何が新しかったかというと、最初に犯人が犯行を犯す。 殺人の場面を最初に見せてしまう。 謎解きの面白さではなく、どうやって犯人を追い詰めるか、というところを見せる。 これは斬新だった。 それまでは、誰が犯人か、ということが見ている側の興味だったが、このシリーズでは頭のいい犯人がどうやって追い詰められていくか、というところが見どころになった。 完全犯罪や他の他人に罪を着せようとした犯人が、コロンボの追求でしっぽを出す。 コロンボは犯行現場を見て、どうして殺人が起こったかを一瞬で見抜く。 そして、風采の上がらない刑事を装って、真犯人に話をする。 ぼろが出るのを待っているのだ。 そして、すべてを解明する。 あとは証拠だけというところまでいく。 その上で、罠をしかける。 コロンボがほのめかしをして、真犯人が何かをするようにさせる。 そして、それを行動に移したときに、コロンボがその場にいて、逮捕になる。 能ある鷹は爪をかくす、ということだ。 その後こういうパターンは増えたが、このドラマが最初だったと思う。 犯人探しより、犯人が犯す失敗、という面白さ。 一世を風靡したドラマだった。 |
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