考えたこと2

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過渡期
生きていれば、人はいろんな場面に立ち会うことになる。
それが歴史だろう。

ぼくらの世代は、いろんな変化に立ち会えた世代だと思う。

それをラッキーと捉えるかどうかは難しいところだが、少なくともぼくはラッキーだったと思う。

世界が変わっていっているのだが、だんだんそれが早くなっているという事を実感する。
そして、そこにアナログからデジタルという流れが否応なく入ってきている。

例えば…、コンピューターは大型のものだったが、ミニコンになり、それが今のパソコンになった。
ネットワークも何もないところから、インターネットが現れ、そのうち全てのパソコンがネットにつながり、今や携帯やスマートフォンまでつながってしまった。
会社では机の上には紙とペンの時代から、ゼロックスでコピーし、ワープロで文書を書き、表計算で計算し、グラフを描く時代。
手書きしていた伝票は、当然コンピューターの電子伝票。
そのデーターは最初はフロッピーだったが、CD-ROMになり、今やDVDやUSBメモリに入れて持ち運ぶ。
元データーは会社のコンピューターのハードディスクだったが、それがサーバーになり、今はクラウドでインターネット上に置く時代。
たくさんの社員がそろばんや電卓で計算していた経理などは、今は無人でパソコンソフトがやる。
通信手段は昔は手紙、ハガキだったが、電話ができ、ファックスができ、それがメールに変わった。
小包といえば、郵便局だったが、今はクロネコヤマトだ。すごくサービスがよくなった。
通信販売は怪しいオタクのものだったが、今はアマゾン、楽天で普通に注文する。
冗談かと思っていたが、実際に携帯電話でものが買える時代。自動販売機でも使える…。

これなに変われば、SF作家も苦しくなるはず。

そんな変化の中で今まで生きてきた。
そして、その変化の前と後を知っている。

今の十代の人は、封筒の宛名書きを知らない。
切手を左下に貼ったりする。
それは仕方ないことだ。
そもそも、手紙を出したことがないし、うちに来る封筒は宅急便なので切手はない。
それは、仕方ない時代の変化なのだろう。
その代わり、携帯で複雑な事ができるようになっているなら、それはそれでいい。

そして、音楽はデーターだ。
CDを借りて、データー化する。
そして、プレーヤーで聞く。
音楽は使い回すものになった。
昔のレコード世代からすると、音楽は買うもの、所有するものだった。
レコードを買ってきて、ジャケットから出し、そっと針を盤の上に置く時の気持ちは今の若い人にはわからない。

ぼくらは末期になるが、手紙を書いたことがある。
手紙は一期一会だ。
メールと違う。
メールなら、ここ間違ってた、というメールをすぐに再送する。
そんな手紙は書けない。
これが手書きと電子データーの違いだろう。
だから、手紙は返事が来た時の楽しみも大きい。

そんな国の経済の根幹を揺るがすような変化を見てきた。
おかげで、生まれてしばらくして高度成長になり、30すぎでバブルの絶頂期、その後の崩壊、低成長、失業率アップ…、という流れだ。
まだ、現役で低成長の中にいる。

今さら元に戻ることは不可能だが、捨ててしまったものの良さを知っているのはぼくらが最後かもしれない。

それを下の世代に伝えていくことが出来るかどうか。

また、それをすることに意味があるのかどうか。

それは問題だ。



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