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2011.07.24 Sunday
あの世
あの世とこの世という言い方がある。
あの世は死んだあとに行く世界。 この世は現在の世界。 死んだあとの世界、というのは死んだあとにも生き続けることが前提の言葉。 その他にも、冥土という表現もある。 しかし、日本人の間では、この世、あの世といういいかたの方が一般的だろう。 つまり、あの世はこの世との比較で存在する。 この世がなければ、あの世もない。 相対的なものとして、この世もあの世も存在する。 西洋のキリスト教では、この世とあの世は明確に別れている。 審判の時が来たら、あの世がこの世になる、というイメージ。 日本ではあまり明確に分かれていない。 この世を去ったら、あの世にいくだけだ。 何となく同じような生活が続く。 ただ、あの世とこの世は通信ができないから、通信したいときはお化けになって出てくる。 彼岸という言葉もある。 これはあちら側の岸辺という意味。 此岸というのが、彼岸に対応する。 こちら側の岸辺。 川が彼岸と此岸を隔てている。 これが三途の川だと思う。 日本人の宗教観では、死は生と近いのだと思う。 |
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