考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
問う力
最近、小林秀雄の講演のCDをクルマの中で聞いている。

前にも書いたが、この人は1970年代の受験生にとっては、とにかく難しいものを書く人だった。

しかし、今になって話を聞いてみると、よくわかる。
そして、話が面白い。

「私の書くものは難しいといわれるんだよ。」
「みんな、早くわかりたい。」
「でも、わかるっていうことは、苦労するというのと同じ意味なんだよ。」

なるほど、わかるということは、苦労するということか。

高校時代、全く何を言いたいのか、わからなかった。

その人が、「今の教育は、答えを先生が隠して、そして問題を生徒に出す」という。
それは、実際には「答えをあてる」ということであって、考えたことにはならない。
本当に人間が考えるためには、「正しく問う」ということをしなくてはならない。
「正しく問う」という行為だけが、人間の考える力をつけさせる、というようなことを言っている。

ああ、そうなんや…と聞いていて思う。

「問う力」を鍛えるということには、どんなことをすればよいのだろうか。

これは、何度も自分に問いかけるしかないのだろう。

人は、信頼する人と、心を開いて対話するという行為によって、知恵をつけることができる、とも言っている。
プラトンという人が書いているらしい。

それをつきつめると、自問自答という形式になる。

「諸君は自問自答しているか」

そういうようなお話。

高校のときはわからなかったが、今になってみるとわかる。

それは、うれしいことだ。

54歳まで生きていてよかったと思う。

| | 考えたこと | 22:43 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/234545
トラックバック