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2011.05.20 Friday
税金
今日大学生に、今の日本の国の状態を知ってるか?と聞いたら、それはどういうことですか?という。
今の税金や国債の事を考えると、どうなるのか?という風に聞きなおすと、えらいことだ、という返事。 実際にえらいことになる。 えらいことだ、と思ってはいるのだが、そこから先は出てこない。 所得税、法人税、消費税の数字でいうと、1990年に合計50兆円程度あったのが、2010年には30兆円程度。 税別でいうと、所得税が26兆円程度あったのに、今や15兆円程度。 法人税は19兆から6兆程度に、消費税が5兆円から10兆円に、それぞれ変化している。 消費税は3%から5%に上げたので、増加しているが、その他は惨憺たるありさま。 その減少を補うために、赤字国債を発行している。 その累積が1000兆円に迫ろうとしている。 年間の予算は100兆円程度。 今はまだ、国内の資産があるとか、きっと払えるとかいうことで、国債の利回りは低い状態だが、これが信じられなくなった時には、国債は危ないということで利回りが高騰する。 そんな時が来るのではないか。 そして、東北関東大震災はそれを加速させるかもしれない。 そんなことを全く知らない若い人たちに、その状況をどう説明したらいいのか。 途方に暮れた。 ぼくは、大人の一員として、何とかしないといけないと思う。 しかし、今の政権や政府を見ていると、ダメではないかとも思う。 若い人たちは、本気で日本を捨てて、海外で生きるという選択肢を考えた方がよいのかもしれない。 残るのは、大人だけでよいのだ。 右肩上がりの経済状況の時に作った制度を温存し、今やにっちもさっちもいかなくなった。 年金、保険、医療、介護、いずれもたちいかない。 その責任は大人がとらなければいけない。 |
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