考えたこと2

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何が正解か
よく、学校の勉強は楽だという。
何故かというと、正解があるからだ。

実際、世の中に出てみると、正解がわからないという問題ばかり。
まだ、問題が問題として認識されているなら、マシだ。
何だか分からないが、何とかしないといけない、というような場合、問題もわからないし、したがって、正解などまったくわからない。

本当に正解があるのは、科学の世界だろうか。

1+1=2という数字の世界は、正解がある場合が多い。(これとて、なぜ1+1が2なのか、というのを考えこむと難しい)
しかし、1と2の間にどれだけの数字があるか、ということには、答えがない。(∞という答えはあるが…)
1と2の間がつながっているのか、それとも飛び飛びなのか、それもわからない。

幾何の世界でも、平行線は交わらないというユークリッドの世界に限れば、正解はあるが、世の中には平行線が交わるという幾何もあり、これもややこしい。

物理の世界では、F=mαというニュートンの運動方程式は、ずっと正解だった。
しかし、アインシュタインが相対性理論をうち立てたり、素粒子物理学というようなものが出てくると、何が正解かわからなくなった。

そうなると、科学に正解があるとは言えない。
人間がわかればわかるほど、わからなくなる、というのが心理だろう。
もちろん、実用的にはOKなのだが…。

そう考えると、地理や歴史というのは正解がある。
1600年に関ヶ原の戦い、というのは正解だ。
鳴くよウグイス平安京、いい国つくろと鎌倉幕府…、これも正解だ。
地球上にいる限り、赤道や子午線という名前も変わらない。

ただ、意味を問われると、突然難しくなる。
正解は一つとは限らない。
関ヶ原の戦いでは、東が勝つのだが、その意味は何か?と聞かれると答えはいくつもありそうだ。

そうなると、やっぱり学校の勉強は楽なのかもしれない。
これが正解だと教えてくれる。
問題集の巻末には、解答集がある。

世の中には答えがない。
答えは自分で作らないといけない。

答えがある問いばかりやっていて、答えがない問題が解けるのか。
少なくとも、答えがある問いに答えられるようになっていないと、答えがない問題につきあたった時に手も足もでない、というのが今の教育原理なのかもしれない。

しかし、実際には答えのない問いを立てることが、一番難しい。

何だかわからないのだが、何とかしなくてはいけない、という時に問題を発見し、問いを立てること…。
そのために、何をやったらいいのか。

だれか教えてくれないか。


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