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2011.03.12 Saturday
人間は無力
昨日はニュースを見ていて、遅くなった。
東北の沖で陸地と海のプレートがぶつかっており、そこでプレートが4メートルほど動いたらしい。 不勉強で、プレートのつなぎ目がそんな近いところにあるのか、とびっくりした。 阪神大震災のときも、自分の故郷が断層の上だったことに驚いたが、こういうことがあると、この国はアブナイところに成立しているのだ、と思う。 政治的にアブナイのはわかっているが、地理的にもアブナイ。 もともと、2億5000万年前には今の大陸が一つだったという。 それが長い時間をかけて、五大陸に分かれた。 その過程では、地震というようなレベルでは想像できないようなことが起こっただろうと思う。 こういうことが起こると、改めて地球の表面が動いているということがわかる。 今の状況で止まる保障はどこにもないのだ。 プレートが動くと、それに誘発されて別のエネルギーのひずみがたまっているところが動く。 それがどこになるのかは、わからない。 プレートダイナミクスという学問はあるが、それとて、結果論でしかない。 結果を説明することができても、予測することはできない。 宇宙のことはおろか、地球のことも人間はわかっていないのだ。 大震災のとき、人間は無力だなあ、と思った。 いろんなインタビューを見たが、「どうしたらいいですか」という質問に対して、「そら、こんなん来たらどうしようもないワ」という、関西弁がよく聞かれた。 あまりに大きな災害に向き合ったとき、対策などない。 いくつもの「なぜ」、「どうして」はあるが、ぼくらには起こったことを認めるしかないのだ。 被害が大きすぎて、想像もつかない。 火事、津波の猛威は恐ろしい。 今後も余震があるという。 たくさんの人が亡くなっているが、何人かわからない。 昨日息子の高校で、今日地震の被害に対して、募金をするというメールが来ていた。 最近の若い人には、ボランティアという文化がある。 しかし、この諦観はどうしようもない。 人間は無力だ。 |
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