![]() |
2010.12.23 Thursday
クニマス
山梨県の西湖でクニマスが見つかった。
もともと田沢湖に住んでいたのだが、環境が人為的に悪化して、国のレッドリストに載った。 絶滅した、ということだ。 ところが、西湖で生きていたのだ。 以前、田沢湖からもらって、クニマスの卵を10万個を放したらしい。 たった、10万個で生きているのは珍しい、と専門家が言っていた。 クニマスのような淡水魚はさほど種類は多くないだろう。 それが絶滅したと思っていたら、残っていたというのはめでたいことだ。 しかし、いったい地球上に生物の種はいくつくらいいるのだろう。 何千万だろうか、何億だろうか…。 生物多様性という言葉が一般的になった。 この言葉では、多様な生物が生きている状態が、よい状態という事になる。 結果的には、それが人にとっても生きやすいということだ。 クニマス一種類でどうなるわけでもないと思うが、生きていたということはよいことだろう。 人間は、生きるために、他の生き物を殺さざるを得ない。 ひとつの種が生きるために、他の種を食べるのは仕方がない。 しかし、人間が生きるために殺す生き物が多くなりすぎた。 意図的なものと、意図しないものがあるが、人間という種が60億人もいる状況は、自然ではない。 ヒューマニズムという言葉がある。 人間中心主義と言ってもいいかもしれない。 これは人間は自分勝手、といふうにも読める。 砂漠に住んでいる人が水を運ばないといけないから、海水を蒸留してまき、砂漠を作物が作れる土地に変える。、 砂漠を住み家にしている生き物にとっては、迷惑なことだろう。 そういう怪しさも含めて、生物多様性という言葉を考えると、難しい。 しょせん、遺伝子は利己的だということだ。 でも、やりすぎはよくないから、時々見直そうというのが人間のエラいところかもしれない。 |
![]() |