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2010.11.28 Sunday
かっこいい
「かっこいい」というのは、もう日本語になって何十年も経つ。
1960年代の流行語。 ぼくらが中学校の頃には、まだ流行語という感覚があった。 70年以降に生まれた人には、普通の日本語という感覚になっているのだろう。 ぼくらが使うときには、少し遠慮がある。 流行語という感覚が残っているのだろう。 日本語の正規メンバーではない、という感じ。 いまどき、「ナウい」という言葉を使うと、年寄りだと思われるのと同じように、「かっこいい」も年寄りの感じがするのだ。 「かっこ悪い」も同じことだ。 「かっこいい」の反対語としてできた。 もちろん、「かっこいい」とは、「格好好い」ということだ。 これが合成語だという意識は、今の若い人にもきっとあるだろう…、と思う。 しかし、話し言葉として日本語の新参者という意識はないだろう。 生まれたときから、使われているのだから。 ぼくらの親の世代は、「かっこいい」という言葉はあまり使わない。 やばい、という言葉がもしも生き残るとしたら、今頃生まれた人は普通の日本語として使うだろう。 (生き残らなさそうだが…) そんなふうに、言葉は生まれ死んでいく。 面白い。 |
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