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2010.11.10 Wednesday
コンテキスト
「焼酎は水だ」というのはおかしな日本語だ。
焼酎は飲み物だとか、焼酎はお酒だとかいうのなら、それは意味が通る。 しかし、焼酎は水だというのはおかしい。 焼酎は水ではない。 しかし、いい焼酎を造るためには、いい水が必要だ、ということが背景にあって、それで「焼酎は水だ」というのならわかる。 これがコンテキストというもの。 よく新聞で書かれたことに対して、「そういう意味でないことは、コンテキストの中でとらえてほしい」という。 自分に都合のよいことだけを取り出して、記事にするのはよくあることだ。 そういうときには、話した全文を見て判断してくれ、という意味。 日本語でいうと、コンテキストは文脈とか背景ということになる。 このコンテキストを理解できない人が増えてきているような気がする。 理解できないというのは、自分がわかっていることは他人もわかっている、というのも含む。 昨日の張り紙もそのひとつ。 「0時を過ぎると住宅地です」というのは言いたいことはわかるが、正しくない。 コンテキストを補って読まないとわからない。 そういうコンテキストなのだ。 |
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