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2010.09.11 Saturday
ID制度
一時国民総背番号制などと言って、国民のIDをつけよう、という話があったが、消えてしまった。
また、今頃になって、話が出ているらしい。 ぼくは総背番号制というのは、なんとなくうさんくさいと思っていたが、しかし、今になって便利になるとも思う。 もちろん、国の目的は徴税である。 だから、個人営業主が反対するのは当たり前だろう。 個人営業主は所得の捕捉が甘い。 サラリーマンが反対するのは、ちょっと不思議だ。 10:5:3という割合で、所得が捕捉されているという。 サラリーマンは10割、あとの5と3の区別は忘れたが、いずれにしろサラリーマンの半分以下だ。 所得税に関する税金を増やそうと思うと、捕捉率を上げることが必要だ。 今のままでも、IDを導入すれば所得税は増える。 それ以外に、行政の無駄が減る。 今回の入院で、ID番号があるとどれだけ便利かということがわかった。 手首に巻いたIDのバーコードで全ての検査ができる。 それを呼び出すだけで、中央のコンピューターからどんな検査をすればいいかがわかる。 こんなに便利なものはない。 昔はたくさんの伝票を持っていったり、待っている間に事務の人が持っていったりしていた。 せっかくの設備が有効利用できない。 待ち時間が長いからだ。 そんなことをIDは解決した。 住民票や印鑑証明などの発行はIDカードでできるようになると、飛躍的に早くなる。 そのうえ、最終的には行政単位が関係なくなる。 国が一括管理できるのだ。 だから、国のコンピューターにそのIDが入っていれば、すぐに照会できる。 ということは、県、市町村の管理がいらない。 今でも、市が違うと、導入しているシステムが違う事例があるという。 こんなもの、同じにしないでどうするのか。 仕事のやり方が違うとか、いろんな理由をつけて、違うシステムを導入されたら統合が大変だ。 どうしてこんなことを地方に任せるのか。 少なくとも、データー形式は統一し、同じ様式にするべきだ。 だいたい、日本はカリフォルニアとほぼ同じ面積しかない。 人口は4倍ほどいるが、そんなものだ。 そんな大きさなのだ。 そうすれば、国の一括管理も夢ではない。 (情報漏えいやハッカーによる悪用もあるが、それは横においておく) そうすれば、行政がスリム化できる。 IDの導入で行政のスリム化がどの程度できるのか、総務省かどこかで試算すればよい。 そうしないと、少子化で生産人口が減るのに、こんな非生産的な仕事に人手を取られてしまう。 公務員など、整理をしないと少子化はせまっている。 少子化と同時に高齢化も迫っている。 銀行のカードやクレジットカードの番号のシステムがそのまま使える。 あれの大きなやつと思えばいい。 フェイルセーフは必要だろうが、もうそろそろ時期なのではないか。 国民総ID化。 いくら消費税を上げても、やっぱり所得課税はやるだろう。 だから、IDをつけよう。 便利になるのだ。 問題点はいろいろあるだろうが、解決すべきだ。 アメリカのドラマでも社会保障番号がIDになっている。 事実上の国民総背番号だ。 向こうはサラリーマンも所得を申告するから、それでいいのだ。 日本も申告すればいい。 昔、そのことを公約にしたサラリーマン新党というのがあったが、なくなってしまった。 今こそ、みんなの党あたりがそれを公約に入れるべきだ。 そうしたら、もっと人気が出るだろう…? |
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