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2010.08.09 Monday
大蔵省
今はもうないが、大蔵省という言葉は昔よく使われていた。
大蔵省は、省庁の名称変更で、財務省という名前になった。 しかし、政府関係の名前で一番良く使われたのが大蔵省。 なぜかというと、「ウチの大蔵省」というような使われ方をしたからだ。 ウチの大蔵省、というのはウチの奥さんという意味。 財布を握っている、というところから、大蔵省というようになった。 若い人は、「ウチの財務省」とは言わない。 なぜか? それは、大蔵省の時代は、お金がたくさんあったからだろう。 今のように借金漬けの国家予算ではない。 日本はお金持ちだった。 開発途上国では大盤振る舞い。 右肩上がりの時代。 だから、大蔵省のことを、財布を持っている人の代名詞になった。 どちらかというと、夫が稼いだお金を、ぶんどっている、というイメージがあったのかもしれない。 だから、男が使う言葉だった。 財務省になった時はもうダメだった。 だから、ウチの財務省とは言わないのだろう。 よくできた話だ。 |
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