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2010.07.23 Friday
3Cの時代
朝のドラマでは時代が進み、「3Cの時代」が来た。
第一次の電化製品は「三種の神器」と言われていた。 1950年代後半。昭和でいうと25年くらいからになる。 普及にだいぶ時間がかかった。 冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビ。 今は当たり前になっているが、そのころは誰もが購入を夢見た時代だった。 友達の家にテレビが来て、見せてもらいに行ったのが昭和36年。 普及にだいぶ時間がかかった。 当時の我が家のテレビデビューは昭和37年あたりだと思う。 3Cの時代は昭和42年あたりから始まる。 Car、Cooler、Color TVの頭文字を取って3Cと言われた。 平成の人には想像できないと思うが、昭和のぼくは3Cの時代は知っている。 ちょうど小学校高学年のころ。 ウチは両親がクルマに乗らなかったので、クルマが来たのはぼくが免許を取ってからだった。 クーラーは両親の部屋につけたのが、いつ頃だろう? ぼくが高校のころか? 昭和40年代の終わり頃だと思う。 当時の夏は今ほど暑くなかった。 アスファルト舗装も少なかったし、今みたいにどんな店でもクーラーをつけているわけではなかったし、緑も今より多かった。 だから、夏は窓を開ければマシだった。 事情があって窓が開けられなければ、窓のところに取り付ける換気扇があった。 ウチもそれをつけていた。懐かしい。 カラーテレビは中学の時だったと思う。 ジャングル大帝のエンディングで、紅色の鳥がジャングルの上をたくさん飛んでいくアニメーションがきれいだった。 あのカラー画面は、時代の明るさを表していたのだろう。 誰もがほしいものがあって、それをいつかは手に入れることができた。 翻って、現在はどうか。 当時より確実に世の中は豊かになった。 クルマもクーラーもカラーテレビも世の中にあふれている。 しかし、イギリスで、国民の幸福度を調査した結果によると、日本は90位だという。 データーの信憑性は明らかではないが、上位の国はデンマークやスイス、オーストリア、バハマなど。 結局、モノの豊かさは本当の豊かさにはつながらない。 あれもほしい、これもほしい…、無限の欲望にとりつかれたら、それは不幸だ。 また、近所に金持ちがいて、あんなふうになりたい、と望む姿はやっぱり不幸だろう。 日本の経済成長が右肩上がりではない今、本当に幸せについて考えるべき時が来ているのかもしれない。 我唯足知、我ただ足るを知る。 なかなかそういう境地には行けない。 |
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