考えたこと2

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本当のグローバル化
最近の新聞を見ていると、特にアジアに進出する企業が増えた。

インド、中国、タイ、ベトナム…、大きな企業だけでなく、そんなに大きくない企業の名前も出てくる。
そうこうしているうちに、留学生の採用という記事が出てきた。
中にはアジアの留学生を10人程度採用して、日本人の採用はしなかった、という企業もある。
彼らの方がやる気もあり、優秀だという。
そして、何より賃金が安い。
日本人一人の人件費で13人とか30人とか。桁が違う。(ただし、現地採用)

一方、管首相は「強い経済」「強い社会保障」と言って選挙で負けた。
それはそうだろう。
この2つは両立する、というか、させることができるが、それには順番がある。
まず、「強い経済」を実現することだ。そしてそれによって、税収を上げ、その次の順番が「強い社会保障」だろう。
同時にはできない。

しかし、そう言っているうちに、企業は利益を求めてアジアに進出している。
今までは生産基地としてだったが、今回はGDPも上がってきて、購買力もそれにつれて向上し、「市場としてのアジア」という視点になった。
いよいよ、日本企業の本当のグローバル化が始まったのだ。
すでに自動車やエレクトロニクスはやっていたが、もっと幅広くアジアの時代になった。

だから、雇用もアジアにシフトしていく。
公用語は英語、資料は英語という企業も出てきた。
そのうち、法人税が高いのを嫌って、本社も海外に移す企業も出てくるかもしれない。
情報化社会とか、知価革命とか、いよいよ本当になってきた。
日本に残るもの作りは、高付加価値のものだけ、という事になる。

しかし、これも韓国や中国を見ていると、不安になる。
キャッチアップのスピードが速い。
IT化によって、情報の伝わるスピードが速くなり、もの作りにおける「人」の重要性が下がったからだ。

昔はドイツをはじめ、もの作りには「職人」の力が必要だった。
マイスターというやつだ。
今では、それがなくても90点まではいける。
昔は、職人の力がなければ、70点くらいだった。
だから、日本人の手先の器用さや真面目さが強みになり、日本でしか作れないというものができた。

だが、それも世代交代が起こり、逆に定年した日本人が韓国や中国で重宝されていると聞く。
国策がないのも一つの要因だろう。
真剣に教えてもらおうとするアジアの人に対して、定年した日本人のベテランは熱意を持って教えることができる。
そういう使命感がある。

かたや日本では、空洞化という言葉も使われなくなるほど空洞化していく。

どうやってこの国は生きていくのだろう。

まだまだ昭和の遺産があるが、それが尽きるときにはどうなるのか。
ぼくらは平成の人たちに何を残すのか、いや、何が残せるのか。

そんなことを考えている。

本当のグローバル化が始まった。




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