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2010.07.16 Friday
昭和40年
朝のドラマは今日から昭和40年代になった。
昭和40年というと、1965年。 東京オリンピックの次の年だ。 新幹線が1964年に開通、名神高速が1965年に開通。 1945年に敗戦を迎え、1956年に「もはや戦後ではない」という言葉が流行った。 1965年というと、何となく日本人が世界の一員として、自信を持ちはじめた頃だった。 昭和40年が一つの節目になるだろう。 そして、昭和45年がもう一つの節目。 この年に「モーレツからビューティフルへ」というゼロックスのCMが流れた。 ちょうど1970年。万博の年だ。 人類が始めて月に立った次の年。 アメリカ館に月の石が展示され、毎日何時間も並んでたくさんの人が見た。 戦後ではない、と言われてからも、モーレツに働いて、約15年。 完全に世界の一員として認められた。 昭和47年に沖縄が返還されて、完全に戦後は終わった。 そんな位置づけの昭和40年。 まだまだ冷戦のさなか。 右と左が、資本主義と社会主義を表し、朝日新聞がソ連、中国を礼賛していた。 この年に水木しげるが「テレビ君」で賞をもらったらしい。 その賞は覚えていないが、「テレビ君」は覚えている。 テレビの中に入り込める、不思議な少年、というストーリーだった。 ようやく、白黒テレビが家庭に普及したのが昭和40年。 90%という普及率。 誰もがテレビというものを知った頃だ。 これから、どんどん豊かになっていく。 そんなことすら、考えていなかった。 今、ふり返って、初めてわかる。 |
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