考えたこと2

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生きてる者には同情しない
朝のドラマで、水木しげるが言っていた。

若い女性のマンガ家が、いくら原稿を持ち込んでも採用されず、親との約束の3年が過ぎ、実家に帰らないといけなくなって、水木のところに挨拶に来た。
一生懸命やっても、報われない。
この3年間は何だったのか、と自問自答する。
何の役にも立たなかった…。

女房が、そんなことはない、一生懸命やったんだから、と慰める。

そこで、水木が言う。

マンガ家になりたいと思っている者は、だれでも一生懸命やっているもんです。一生懸命でないものなど、誰もおらん。
自分は戦争に行って、たくさん死んでいく者を見てきました。もっと生きたかったろうに、戦争で死んだ者は本当にかわいそうです。
だから自分は生きている者には同情せんのです。
しかし、あんたの何も残らんというのは違う。あんたにはマンガ家魂が残っておるじゃありませんか。

戦中・戦後の苦しい時を生き抜いてきた人々は、そんなふうに思っていたのかもしれない。
一般市民を入れて、300万人が亡くなった。
本当にかわいそうなのは、戦争で亡くなった人だ。
生きていること自体が幸せという感覚、実際に戦地で左腕を無くした水木だからこそ言えるのかもしれない。

つらい日々を送るのに、自分に同情などしておられない。
他人についても同じだったろう。

そんな考え方もある。

こういう言葉は、その時代を生きた人しか言えないだろう。




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