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2010.06.12 Saturday
7mm方眼紙
7mm方眼紙には馴染みがある。
前に勤めていた会社では、薄手の7mm方眼紙が標準だった。 技術系の標準だ。営業部門や管理部門は使っていなかったと思う。 コクヨの7mm方眼紙。 今の人はなぜ薄手なのか、わからないだろう。 というか、薄手、厚手の区別がわからないかもしれない。 ぼくらの20代の頃は、薄手か厚手かというのは大きな意味があった。 報告書は原則として薄手用紙を使う。 なぜか?何部も配布するからだ。 たくさんコピーをとるものは、原紙が薄手でないといけない。 当時、まだ青焼きコピーだった、というのがその理由。 青焼きというのは、原紙の下に感光紙を重ねて、それでコピー機に通す機械。 いろんなタイプがあった。 一番最後の機種は、たしか現像液が不要になったような気がする。 普及型の機械は、一枚ずつ原紙と感光紙を重ねて、機械に通すというタイプだった。 現像液が機械の横にセットできるようになっていた。 感光した結果、青い色になるので青焼きコピーと呼んでいた。 なぜ、そんな不便なものが流行ったのか。 今のコピー機が高かったからだ。 当時、ゼロックスしかカーボンコピー機を作っていなかった。 特許があって、今のように日本のメーカーが作ることはできなかったからだ。 その特許が切れて、カーボンコピーが一般的になり、原紙は薄手でなくてもよくなったが、それでも薄手用紙を使っていたような気がする。 それと同時にワープロが一般的になってきて、コピー機はプリンタになった。 そして、薄手用紙はなくなった。 コストが高いからだろう。 いつしか全ての紙は、普通紙を経て、再生紙になった。 それが時代の流れだ。 小さなところでその流れが起こっている。 |
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