考えたこと2

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いるくない
今日は若い人と話していたら、新しい言葉を知った。

人がたくさんいるのではないか、という意味の事を言うときに、今の若い人は「人がたくさんいるくないですか?」という。

これは存在するという意味の「いる」と、「〜らしくない」という言葉の「くない」をひっつけたもの、と考えるとよくわかる。
「好きくない」という言い方の「好き」を「いる」に変えたものだ。

普通は形容詞の「美しい」というのを、否定するために「美しくない」とか、「かわいい」という形容詞を否定するのに「かわいくない」とか、「〜くない」はそういう使い方だろう。

この形容詞(美しい、かわいい)が動詞に変わったものが、「好きくない」とか「いるくない」というもの。
ただ、「好きくない」はきらいという意味だが、この「いるくない」は「いない」という意味ではなく、「いるんじゃない?」という疑問で使われている。
だから、イントネーションも「いるくない↑」というふうにあがる。

まだ、否定で使うところまではいっていないような気がする。

意味はわかるが、「いるくない」はちょっと難しい。
最初は何を言っているのか、わからなかった。

調べてみると、「違くない」という言葉も新語でgoo辞書に載っていた。
意味は「違わない」で主に疑問形で用いると書いてある。
それと同じような言葉だろう。
「違うくない↑」という言葉は、聞いたことがあるような気がする。
どうも、テレビで聞いたような気がするのだが…。

このあたりの言葉は、「いるんじゃない?」というのを短縮して「いるくない」と言っているのだろうか。
たしかに、「んじゃ」よりも「く」の方が言いやすい。

使っている世代はかなり若い世代だが、どんどんこういう短縮が行われていくのだろう。

距離があるんではないか?というのを「遠くない?」というのと同じ感覚で、いるのではないか?というのを「いるくない?」という。

なんだか、だいぶ日本語も変わってきたような気がする。

「いる+くない」がアリなら、「ある+くない」もアリだし、関西弁では「おる+くない」もアリだろう。

「今日は、ようけ人がおるくない」という言葉を聞く日も近い。

勉強になった。



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