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2010.04.18 Sunday
なぜ勉強するのか 鈴木光司 ソフトバンク新書
著者は「リング」や「らせん」を書いた人。
二浪して大学に入り、作家を目指して勉強し、塾の講師などをやっていた経験で二人の娘を育て、作家デビューした。 勉強とは何か、ということについて書いてある。 読みやすい対話形式。 子どもに勉強する意味を伝えなければならない、というのが主旨。 「はじめに」にこう書かれている。 「なぜ、微分積分を勉強しなければならないの?文系に進めば、そんなもの学んだって、何の役にも立たないじゃない」と、子どもから訊かれて、あなたはどう答えますか。化学式を覚え、歴史の年表を暗記することに、どんな意味があるのか、子どもに説明することができるでしょうか。 将来、有効となる能力とは、「理解力」「想像力」「表現力」の三つです。数学や外国語、歴史、理科など、さまざまなジャンル、要するに別角度からのアプローチを経て、この三つの力を養うのが勉強の本質なのです。 これが作者の言いたいことだ。 そして、本を読むこと。 確信を持って言えるのですが、本を読むことが飯を食うことと同じようになると、勉強の成績は上がっていきます。 本当にそう思う。 今になって思うが、意味は大事だ。 なぜそれをするのか、それにはどういう意味があるのか、それを知ることが必要だ。 受験のためにやっているのではない。 社会に役立つためにやっている。 市民として、正しい判断ができるように、正しい考え方ができるように、やっているのだろう。 それを教えることが大事だ。 第1章 すべてに通じる理解力、想像力、表現力 第2章 明晰に、論理的に、分析的に 第3章 正しい学習法 第4章 世界に通用する論理 第5章 未来をよりよくするために勉強する こういう内容。 読みやすく、ためになる。 |
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