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2010.03.10 Wednesday
人それぞれ
人それぞれ、思いがある。
確信的なものもあるし、ぼんやりと思っているものもある。 その思いが強い人は、気の毒な人だと思う。 自分も例外ではない。 人によって、こだわる部分が異なるかもしれないが、誰しもあるのだろう。 思いの強い部分というのは、もちろん思い入れがあるところだろう。 思い入れというのは、経験をつんで自信を持っている部分とも言えるが、予断、偏見でもあるだろう。 それが予断になるのか、それとも経験をつんだ意見になるのか、これは難しい。 思い入れの強い部分に触れると、ついつい反応してしまう。 それが正論である場合がある。 そういう場合、これが正しいに決まっている、ということになる。 リクツで考えたらわかる。当たり前だ…。 こういうとき時が、要注意。 世の中に「正しいこと」はない。「正しいと思うこと」があるだけだ。 殺人さえ、時と場合によっては正当化される。 ぜったい合っている、と言い切れることはない。 だからこそ、「人それぞれ」と言うのだ。 誰かが「正義をかざすヤツは要注意」と言っていた。 「正しいこと」と同様、「正義」もいい加減なものだ。 よく子供が小さい頃、「○○戦隊シリーズ」を見ている時、言ったことがある。 悪者はやっつけられて当然、と思っているだろうが、悪者から見たら、正義の味方が悪者になるぞ、ということだ。 悪者にとっては、自分たちが世界征服することが正義。 それを邪魔するものは悪者だ。 中東や北アフリカで起こっているような紛争は、みんなその類だろう。 今や誰が正しくて、誰が間違っているのか、わからない。 真実は見方の数だけある、ということ。 それでも、思い入れが強いところにくると、反応してしまう。 人がそうなっている時は、よくわかる。 でも、自分がそうなった時はわからない。 それがわかるようになるためには、かなりの年月が必要なのだろう。 それも、人それぞれ。 ぼくはもう少しかかる。 |
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