![]() |
2010.03.06 Saturday
座右の銘
座右の銘は何か?と聞かれたらどう答えるか。
自分の気に入っているひと言を話す、ということになる。 つね日頃考えていないと、とっさに答えられない。 ぼくは一つある。 これは高校時代から考えていたことだ。 「八方美人」、これである。 八方美人というのは、悪い方の意味だ。 誰にでも節操なくいい顔をする、というような意味。 調子がいいとか、付和雷同とか、そんな意味で使われ、良い方では使わない。 でも、若い人の中には、誰とでも仲良くする、ということでなぜ「八方美人」が悪いことになるのか、わからないらしい。 そのとおりだと思う。 八方美人でなぜ悪い。 八方美人を実行しようとすると、大変だ。 AさんはBさんの悪口を言っているとすると、そこではうーん、そうかなあ、そうかもなあ、というような対応。 Bさんに会っても、Aさんの悪口の事は口にしない。 BさんがAさんの悪口を言ったとすると、うーん、そうかなあ、そうかもなあ、というような対応。 Aさん、Bさんが同席している時は、にこやかに、やり過ごす。 そういう努力をするのだ。 誰にでも、節操なくいい顔をしているわけではない。 ちゃんと戦略があって、戦術がある。 八方美人も楽ではない。 常に本音で接し、ダメなものはダメという対応ばかりしていると、敵が増えるし、大人げない。 笑顔でうまくやりすごす、という知恵は必要だ。 だから、八方美人というのは美徳であると思う。 1番ではないかもしれない。 でも、2番にはなれる。 |
![]() |