考えたこと2

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退職とは
ぼくらの年代では会社勤めを25年続けて、それで辞める人は少ないだろう。

だから、普通の人は、60歳になるまで会社を辞める、ということがわからない。
でも、ぼくは47歳で一度辞めたので、少しは会社を辞めるということがわかる。
少し、というのは、会社を辞めてまた別のところに勤めたので、ずっと属していた組織を去る、ということだけわかる、ということ。

答えを言うと、最後の最後まで会社を辞めるということはわからないと思う。

ぼくの場合はそうだった。

3月の31日で辞めると決めた。
その日が刻々と迫ってくる。
それでも、全く感覚はわからない。
1ヶ月、1週間、あと1日、そして当日。
当日がきてもわからないのだ。

実際に辞める2日前に書いたメールにはこんな事が書いてある。

 いざ辞めるときが近づいても、おそらく全く気持ちとしてわからないと思います。
 本当に、31日、ロッカーで着替えて、会社を出て、初めて、あ〜おわったんやと
 思うような気がします。
 2日前でもまだわからないのです。
 そういうものですよ。辞めるときが近づいたら、この言葉を思い出してください。

本当にそういうものなのだ。
実際、ロッカーで着替えて、空を見て、帰り道になっても、まだ辞めたという感覚はない。

4月1日に朝起きて新しい職場に行って、初めてわかる。

それほど25年の月日は重い。

実際、辞めて6年目の今も時々自分がわからなくなる。

辞めなかった自分はいないので、どちらがよかったか、比べることはできない。
人生とは、時間とは、そういうものだ。

つねに選択していて、その総和が世界を作っている。

こたえは自分が出すもので、そのこたえは、この世を去る時にわかるようになっているのだろう。


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