![]() |
2009.12.13 Sunday
アメリカ
アメリカに対する感情は複雑だ。
自由の国。人種のるつぼ。 ぼくらがティーンエージャーの頃、アメリカの文化はあこがれだった。 日本のテレビでもアメリカの番組を買っていて、ゴールデンタイムにドラマをやっていた。 コメディも、刑事物も、ウェスタンもあったと思う。 くだらないバラエティなどなくて、テレビ番組を真剣に作っていた頃だ。 アメリカの大きな冷蔵庫、大きなクルマ、土足で上がる家、サンフランシスコの坂とケーブルカーなど、あこがれというよりは夢のようだった。 そして、ヒッピーやサイケデリック、ウッドストックの若者文化。 ピースマーク、スマイルマーク、おなじみのサインもぼくらはリアルタイムで知っている。 そして、何といっても音楽。 アメリカンポップス、フォーク、ロックの時代。 深夜放送で英語の歌を聞いた。それが普通だった。 一方で、原爆を落とした国でもあり、第二次大戦では敵国だが、戦後利害はあるとはいえ、助けてくれた国。 初めてLAに行ったときには、うれしかった。 たしか、1990年。 西海岸の乾いた空気を吸った。 朝からクルマに乗って、日本語の交通情報をやっているのにはビックリした。 あの乾いた空気のおかげで、ギターがいい音がするのか、と思った。 街の中ではスペイン語なまりの英語で難儀をした。 ヒスパニック、という言葉の意味がわかったような気がした。 ソウル、ブルースの国でもある。 デトロイト、シカゴはそんな雰囲気。 空港の中は黒人が多かった。 西海岸と東海岸では、全く違う。 そして、南部と北部でも全く違う。 それでも一つの理念でできている。 壮大な実験。 それがアメリカだと思う。 |
![]() |