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2009.11.10 Tuesday
議論
この話題、何度も出てきてすみません。
議論をする、ということは難しいことだということがわかった。 会社にいたときは何人か集まると、くだらない話にまじって、開発のことや技術のこと、背反性能のことなど、誰からともなく話したものだった。 それが当たり前だったし、疑問もなかった。 しかし、それは(前もいったが)共通の認識があり、同じレベルでわかっていたからこそできることだ。 組織に目的があり、その方向に向いてベクトルがあった。 理解は異なっていても、少なくとも同じ方向を向いていた。 それが普通の組織だと思っていた。 だから、議論ができる。 しかし、違うところもあるのだ。 まず、組織に目的があるようでない。 あまりにも当たり前の目標で、ぼんやりしている。 そして、認識のレベルがバラバラだ。 あっち向いているヤツ、こっち向いているヤツ、上向いてるヤツ、下向いてるヤツ、目を閉じているヤツもいる。 だから、集まってもバラバラな話しかできない。 これほどできないとは、想像もできないほど、議論ができないのだ。 問題は、それでいて、自分はちゃんとやっていると思っていることだ。 「何を」ちゃんとやるのか。 それが組織の目標であるはずだ。 それが自分たちの思い思いの目標であって(あるかどうかも定かではないが)、「ちゃんと」していることになっている。 どうしようもない。 社会人になって、組織の目標というものを考えたことがない人ばかりなのか。 オープンな議論ができない組織は潰れていく。 組織として成り立たないからだ。 よほど上にいる人がパワフルで、引っぱっていくようなカタチになっていれば、大丈夫かもしれない。 しかし、そんな人がいない組織はどうしようもない。 そんな組織がある。 議論ができない組織。 それは意外と多いかもしれない。 |
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