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2009.11.08 Sunday
パチもん
パチもんという言葉、関西では最近多くの人が使うようになったが、この語源は何だろうか。
もともと、盗むという意味の「パクる」という言葉があった。 これは、ぼくらが小学校の頃使った言葉。 それが、どういうわけか「パチる」となった。 パチる、は使ったことがない。 そういえば、20年くらい前から、若い人が使っていたような気もする。 今はパクるよりもパチるの方が一般的なんだろうか? パクるは、誰かが何かをやっていて、それをぱくっと食べるというところから来たような気がする。 技をパクる、というような感じ。 それから転じて、人のものを盗むというのもパクるになったのではないか。 しかし、パクるからパチるへの変化がよくわからない。 人に借りたまま返さないことを「借りパチ」というのは、数年前に若い人から聞いた。 この本、借りパチしてた…、というふうに使う。悪気は感じられない。 「借りパク」とは言わないようだから、若い人のあいだでは「パクる」よりも「パチる」が主流なんだろう。 あ、若い人というのは、20代から30代まで入っています。 そこで、パチもんとは、盗んだものの意味。 そこから転じて、偽物、類似品などを指す言葉になった(と思う)。 姫路で売っていた「クココーラ」やadidos、ワニの尻尾の方向が違うクロコダイルなど…、そういうのをパチもんという。 今中国はそれらの取り締まりに必死だという。 そう簡単になくなるとは思わないが。 しかし、どうしてパクるがパチるになったのか? パクリよりもパチリの方が何となく言いやすい。 先に名詞がパチリになって、それがパチるという動詞になったのか…。 とりあえず、パチもんという言葉は、平成の新語だと思う。 |
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