考えたこと2

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タイムパトロール
小学校4年の時にスーパージェッターが始まった。

スーパージェッターはアニメである。
タイムパトロール員で、犯人を追って20世紀にやってきて、そこでタイムマシン(流星号という)がこわれた、という設定。
今思うと、いつもけったいな服(ウェットスーツみたいにぴっちりしたもの)を着て、頭も覆っていた。
頭からはアンテナ状のものが一本出ていたが、特にあのアンテナが活躍した場面は覚えていない。

わりとちゃんとしたシナリオで、タイムパトロールという言葉が斬新だった。

後年、筒井康隆や豊田有恒が関係していたと知って、なるほど、と納得したことを覚えている。(筒井康隆、豊田有恒はSF作家。筒井は有名だが、豊田は「倭王の末裔」や「持統4年の諜者」などを読んだ。なかなか面白い。)

30世紀から来たという設定だった。当時なら1000年以上先。(今でも991年だが)
テーマソングの出だしが、「ぼくはジェッター。一千年の未来から時の流れを越えてやってきた…」というセリフで始まる。

小学校4年生がタイムパトロールという言葉を知る、というのはすごいことだ。
タイムパトロールというのは、タイムマシンを使った犯罪を止める警察。
未来から過去にやってきた犯罪者が、過去の事実を変えて、結果的に未来を変えてしまうのをくいとめるという仕事だ。

ここで、疑問がおきる。
万が一、犯罪が成功して、未来が変わったらどうなるのだろう。
バック・トゥ・ザ・フューチャーみたいに未来は一つで、親が結婚しなかったら、子供は消えてしまうのだろうか?
その未来はすでに現在の延長上にある未来だ。実在する未来なのに、それが消えてしまうということがあり得るのか?
未来は一つなのだろうか?

ここで、パラレルワールドという概念が登場する。
未来はいくつもある、という考え方。
犯罪が成功した未来、失敗した未来、その時点で枝分かれして、無限に存在する。
時間軸は一つではない。
3次元のxyzの軸のどれとも垂直に交わる時間軸(もちろん、ぼくらはそれを書くことができない)が何本もある、ということになる。

タイムパトロールという言葉は、そういうロマンを持っている。

反重力ベルトやタイムストッパーなどの小道具もすてきだったが、このアニメは鉄腕アトムと共に、日本の子供たちに時間とは何かを考えさせるうえで貢献したと思う。

そういうアニメが少なくなったなあ…。


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