考えたこと2

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湯屋番
文化祭の演劇で思い出した。
落研時代、月例寄席というのをやっていた。

知り合いやファンではなく、素人落語を聞きに来てくれていた人もいた。
特に月例寄席は小さな会場でやるので、常連さんもいた。
ちょうど演劇を見ているぼくと同じように、こいつは前回よりうまくなったとか、相変わらずヘタだとか、言っていたのだろうか。

休み期間と、5月と11月をのけて、年に6回くらいだったかな。
この寄席でネタおろしをすることもあった。
ネタおろしというと、初めてのネタをやること。
そのネタで初舞台ということだ。

忘れられないのは、湯屋番というネタをおろしたとき。
練習のときに先輩がいろんなアイデアを出して、ここはこうしよう、ここの仕草はこうやったらいい…、とかなり斬新な湯屋番になった。
ぼくにしては、なかなかの名作。

しかし、前の人が終わったときに、録音テープ交換をしないと、途中で切れるということになった。(一応、寄席は記録に残していた)
当時、オープンリール(これも死語かもしれない)を使っていて、テープをひっくり返すのに時間がかかるけど、どうしよう…という場面。
ぼくはトリで、最後に時間が空くとせっかくの寄席の雰囲気が台無しになるので、「このまま行こう」と高座に上がった。

そのために、このネタは途中までしか残っていない。
ほんのさわりだけだ。
幻の湯屋番になった。

勘当された若旦那が、番台に座ってみないかと言われ、いそいそと出かける。
おんなゆ、おんなゆ…と言いながら、自然に手をふって飛んで歩く…そんな演出だった。
自分では受けたと思っていても、そうでもなかったかもしれない。

常連さんは、どう思って聞いてくれただろうか。

こいつ、オモロイなあ、と思ってくれたかどうか…。
テープがなくて、わからないからよかったのかもしれない。



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