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2009.08.24 Monday
デート印
デート印という言葉が一般的な言葉なのかどうかは知らない。
前の会社で入社してすぐに作ってくれた。 日付が真ん中に入っていて、上下に名前が入ったハンコのこと。 いつ見たのか、という履歴が残るハンコである。 最初に会社で作ってくれたものは、回転式のデート印だった。(買わされたような気もする) ぼくより前の人は、ピンセットと0〜9の部品みたいなものがたくさん入ったタイプだった。 毎朝、そのデート印の日付を入れ替えることから仕事をスタートしている人も多かったと思う。 ぼくはずぼらだったので、日付が一日前だったり、二日前だったりした。 そして、何年目かにマイ・デート印にした。 今でも使っているが、年月日の部分は回転式のベルトになっていて、日は2桁、月は1〜12、年は2桁の表示になっている。 歯車を動かして、日付や月や年を変えることができるのだ。 そして、ふたの裏側に専用のインクを染みこませることで、朱肉がいらない。 ふたをとって、すぐにいくつかハンコを押せる。 これは便利だ。 今でも、回覧物は多いが、このデート印はまだ現役で使っている。 もう20年になるか…。 途中、1回買い換えたような気がするが、とにかく、寿命は長い。 シャチハタのデート印。 今はもうぼくの使っている型はないが、まだ売っている。 http://www.shachihata.co.jp/catalog/lineup/010/007/001/ ハンコの文化は、まだまだ続きそうな気がする。 別にサインでもいいのだが、ハンコの方が楽だ。 そういえば、この回覧という文化は日本では当たり前だが、西洋ではあまり見たことがない。 西洋では、一人に1部ずつ渡す。必要ない人には渡さない。 日本は、誰が必要で誰が必要でないか、決めるのは部署の人なので、回覧が必要になる。 まあ、それが責任回避になっていたりするのだが…。 「君もあれ、見たやろ」というやつ。 でも、回覧という文化は素晴らしいと思う。 必要と上司が判断したら、みんなに回す。 回されたからといって、熟読しなくてもよい。(誰かに読んでほしければ、その人を指名してペンで書く) できるだけ、オープンに、情報はシェアしようという姿勢の表れだ。 だから、「君もあれ、見たやろ」は禁句である。 できたら、知っておいてほしいという情報を回覧で回すのが基本。 別に読んでも読まなくてもいい。 そんな文化の中で育った事に感謝。 |
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