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2009.04.26 Sunday
夢のない時代
今は社会に夢のない時代。
ぼくらが小さな頃は、末は博士か大臣などと言われ、博士や大臣になるのが夢とされていた。(ぼくらがそう思っていたワケではない。) 今、博士も大臣も夢とはされていないだろう。 博士は1万6000人がちゃんとした仕事に就けずにいる。 というか、ちゃんとした仕事に就けない人が、博士になる…という逆説も成り立つだろう。 今の博士には、昔の博士のような意味はない。 課程を済ませ、論文を書いて、いい加減な査読を経て博士になる人もたくさんいる。 本人は悪くない。回りが悪いのだろう。 大臣もそうだ。 テレビで出てくる大臣といえば、酔っぱらって会見したり、謝っていたり…、 とてもエライとは思えない。 これは、エライ人が大臣になっていないということか。 二世議員の規制など言われているが、選ぶ人がいるのだからしかたがない。 核家族化が進み、夢も拡散してしまった。 ぼく自身が子どもの頃は、マンガ家になりたかった。 プロダクションを作って、アトムのようなSFのアニメをやりたかったのだ。 それから、ギタリスト、シンガーソングライター、作家…、二十歳をちょっと超えたところであきらめて、サラリーマンになった。 それでも、まだ社会に夢があった。 明日は今日より豊かになる。 マジメにやっていれば、きっといいことがある。 夢というのは、結局その時一生懸命にやってれば、何かしらあるものだろう。 意識などしなくてもいい。 結局「夢」なんて、考える時はろくな時ではないのかもしれない。 今は社会に夢がない。 明日は今日より豊かとは限らない。 それを何とかするべきなのが、博士と大臣だと言われていたのだが…。 |
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