![]() |
2009.03.26 Thursday
立ち位置
立ち位置という言葉、日常では使わないが、仕事ではよく使う。
「君の立ち位置はどこや?」というふうに聞かれる。 どういう場面で使われるかというと… 「自民党案でいきますと、2010年度に3500億の赤字になりますが、民主党案でいきますと、2000億の赤字で済みます。ただ、自民党案では該当企業の補助が5%に対して、民主党案では3%しかありません。一方、自民党案では該当企業の総数が2万社であるのに対して、民主党案では2万5千社になります、けれど…」 「わかった。それで君の立ち位置はどこや?」 というような時だ。 要は、あなたはどうすればよいと思っているのか?ということだ。 世の中には、説明をするのがうまい人がいる。 こうすれば、ああなるし、ああすれば、こうなるし…、という具合。 えてして、そういう人に、立ち位置がわからない人がいる。 もちろん、ぼくもそういうときはあるのだが…。 ただ、何かものをいうからには、立ち位置ははっきりさせておきたいと思う。 もしもそれが決まらないなら、私はどうしたらいいのかは分かりませんが…、と前置きする。 賛成のための賛成や、反対のための反対の意見を聞いていると、嫌になってくる。 ダメなものはダメとか、いいものはいいというやつだ。 何にも言っていないのと同じ。 賛成とか反対とかは立ち位置ではない。 論拠が立ち位置なのだ。 それを言わずに議論しても始まらない。 あなたはどこに立って、何を見ているのですか?と聞きたくなる。 そんなこと、ありませんか? |
![]() |