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2009.03.20 Friday
無限の可能性
若い人に、無限の可能性がある、というようなことをいうが、これはどれくらいの年までいうのだろうか?
「無限の可能性」というのは言葉のあやで、有限であることはわかっているとしてもだ。 たぶん「無限」の範囲が問題になるだろう。 実質的には高校生くらいまでだろう。 この場合の無限というのは、文字通り無限だ。 頑張れば、何にでもなれる。 あるいは、その道で一流になれる。 無限の可能性、というよりも、無限の希望がある、あるいは無限の希望が持てるといった方がいいかもしれない。 大学生にも、無限の可能性という時はあるが、ここまで来てしまうと、無限の意味はかなり限定的になる。 頑張って精進すれば、夢は叶う…、というような意味だろう。 新入社員になると、もっと限定される。 無限の可能性…、というとすれば、その会社で社長になれるかもしれない、という程度の無限だ。 年を取るとともに、当たり前だが、範囲が限定されてくる。 それはそれでいいことだ。 あんまり年をとって、まだ無限の可能性が…、などといわれると困る。 今までの自分を否定されているような気になるからだ。 何かを成し遂げたという気持ちがあれば、そんなに可能性はなくてもいい。 そんな風に年をとっていきたいものだ。 どこかで折れて、納得する。 納得せざるを得ない。 それが、人生というものかもしれない。 |
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