考えたこと2

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下宿
長男が下宿をすることになった。
色々と忙しくなるそうだ。

ぼくも三十数年前に下宿をした。
その時は、家から運ぶものは引っ越し屋に頼んで運び、向こうで買うものは適当に買った(はずだ)。
何のためらいもなかったし、「家を出る」という意識もなかった。
たしか、机とみずやと布団と冷蔵庫…、あとは小物があったかな。
四畳半一間でトイレは共用、お風呂はなく近所の風呂屋へ行くことになっていた。
引き戸のドアで、共同トイレの前の部屋だった。
今のワンルームと比べると、えらい違いだ。
でも、別に不満はなかったし、住めば都だった。

必要に迫られて下宿をするんだし、一人暮らしへの淡い期待もあった。

実際に一人暮らしをしてみると、いろいろと不便がある。
そんな不便も楽しく過ごしたような気がする。

親父は一度も下宿には来なかった。
母は、期限切れのパックの鍋焼きうどんの中の天ぷらで食中毒を起こした時に一度来てくれた。
あれは、ありがたかったなあ…。

洗濯機も共同のものだったから、洗濯物がたまるとボストンバックに入れて家に帰った。

家では、いつ帰ってくるかわからない息子に困っていたのかもしれない。
でも、今思えば、いつ帰っても、快く迎えてくれた。

4回生になって、大学院には行かない(落ちるから)と決めた時も、「ああ、そう」と言ってくれた。
あの頃のぼくは、何でも思い通りになると思っていたのかもしれない。

親の気持ちは全く考えなかった。

今になって、親の気持ちがわかる。

何度も書くが、そういう年になった。




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