考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
長谷川平蔵
鬼平犯科帳を読んでいる。
もう19巻まで来た。

毎晩読みながら寝る。
池波正太郎のライフワークの一つ。
それにしても、面白い。
鬼平こと長谷川平蔵と、火付盗賊改方の同心たち、鬼平の昔なじみの剣客、そして、密偵たち。
密偵というのは、もと盗賊で、平蔵がみどころがあると思ったものを逆に味方にしたもの。
言葉は悪いが、「狗(いぬ)」とも呼ばれる。

この密偵たちと、平蔵の心が通うところがこのシリーズの一つのテーマ。

平蔵は盗みはしても、盗人の3箇条を守るやつは信用する。
一、盗まれて難儀するものへは、手を出さぬこと。
一、つとめ(盗み)するとき、人を殺傷せぬこと。
一、女を手ごめにせぬこと。
密偵となる盗人はいずれもこの3箇条を守ったものばかりだ。
その上、平蔵を慕い、平蔵のためなら死んでもいいと思っている。

その関わりの中で、何人かの密偵が命を落とす。

そこに義理があり、浮き世の厳しさがある。
やむにやまれぬ事情があるのだ。
秘密は自分の胸に抱いたまま、密偵としての役目を果たして命を落とす。
それが泣かせる。

このシリーズ、火付盗賊改方だけでは、面白さは半減するだろう。

時にはポケットマネーを出して、密偵の働きをねぎらい、場合によっては同心以上に感謝する。
そんな平蔵と密偵の関係が魅力なのだ。

長谷川平蔵、江戸のハードボイルド。

この人の部下なら、喜んで働ける。



| | | 22:33 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/233755
トラックバック