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2009.01.24 Saturday
なくなった雑誌
今日ステレオのことを調べようとして、雑誌を買いに行った。
昔の調子で、趣味の雑誌のあたりを探す。 どうも見つからない。 クルマでもないし、パソコンでもないし…、昔はオーディオというカテゴリーがあったのだが…。 やっと見つけたら、音楽のところの下の段にあった。 ぼくらが中学校の頃(昭和45年当時)オーディオ関連の雑誌は本屋の棚の一角を占めていた。 ステレオとかステレオサウンド、テープサウンド、Hi-Fiとかそんなタイトル。 それに、FMファン、週間FM、ラジオの技術、無線と実験、トランジスタとか、いろいろあった。 まだあるのかもしれないが…。 今は見る影もない。 上の棚には置いてない。 パソコンの雑誌のところに、ipodの本があったりする。 実際、うちの子どもたちも、オーディオのことは知らない。 アンプ、スピーカー、プレーヤー、チューナー…それ何?という感じだ。 パソコンにつながったスピーカーで音楽を聞く。 自分の部屋にはipodとMDラジカセ。 音楽が身近になったということか。 いつでも、どこでも、音楽を聞ける時代だから。 昭和45年当時、オーディオは憧れの対象だった。 ソニー、テクニクス、デンオン、ダイヤトーン、オットー、サンスイ、トリオ、オンキョー、パイオニア…、ブランドもいろいろあった。 アンプはどこがいいとか、スピーカーはどこがいいとか…、音も聞いたことがないのに、カタログと雑誌で得た知識で、いっぱしのことを言っていた。 S/N比とか、インピーダンスとかいう言葉も雑誌で覚えた。 あの頃、3wayのスピーカーをマルチチャンネルのアンプで駆動するのが流行っていて、ウーファー、スコーカ、ツイータという言葉も覚えたなあ。 ちなみに、ウーファーは低音用、スコーカは中音用、ツイータは高音用のスピーカーのこと。 レコードがCDに置き換わって、それから少しして、CDラジカセが出てきたころから、オーディオ雑誌の凋落が始まったのかもしれない。 レコードプレーヤーの存在は大きかった。 LPレコードのサイズが必要だし、モーターも要る。 他のものは小型化できても、プレーヤーがあるうちはオーディオの値打ちがあった。 そう思うと、CDがでてきたのは、結果的にすごいことだったなあ。 CDプレーヤーは当時8万円くらいだった。 それが、どんどん安くなり、小さくなって、今は5000円程度。 電池で動く。 もちろん高いのもあるが、マニア向け。 安くて、イイものが手に入るのはいいことだと思う。 でも、ちょっとさびしいのは、ぼくだけか。 |
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