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2009.01.24 Saturday
まいど1号
H2Aロケットの打ち上げが成功して、温暖化ガスの測定衛星である「いぶき」が無事軌道に乗ったとのこと。
この衛星は1750kgもある。 これでも軽量の衛星だそうだ。 一緒に打ち上げられたのが「まいど1号」。 この衛星は50kgしかない。 平成14年に東大阪の町工場の経営者が集まって作った。 世界初で、宇宙から雷の観測をする。 久々に夢のあるニュースだ。 今のところ、まいど1号は電波を送ってきており、順調に動いている。 読売のニュースによると、「東大阪宇宙開発協同組合の専務理事、棚橋秀行さん(48)は「モノづくりに若者が目を向けてほしい一心で、ここまでやってきた。多くの人に感謝している」と笑顔をみせた。」とのこと。 今の若者の理科離れの様子を見ていると、そう簡単に若い人がモノづくりに関心を持つとは思えないが、たしかにこの打ち上げが契機となって、若い人が興味を持ってくれれればと思う。 宇宙に目が向くだけでも、いいことだ。 人は宇宙から生まれたのだから。 まいど1号がちゃんとデーターを送り続けることができれば、新しいタイプの衛星になる。 重厚長大から、軽薄短小へ。 何トンもあるような衛星よりも、日本の小型化技術を生かして、小さな衛星をたくさん作ればいいのではないか。 資料によると、衛星のコストが高いのは、全てをオーダーメイドするからであり、今回のまいど1号はモジュール化されているとのこと。 今のパソコンのように、いろいろな部品をモジュールとして組み合わせ、それで作られたとのこと。 何でも小型化する今の日本の知恵を結集したようなものだ。 ぼくは宇宙で使う部品は、紫外線に強くなければいけないというくらいの知識しかないが、日本らしい衛星だと思う。 それが、東大阪の町工場のプロジェクトだというのが、本当の日本らしさだ。 今の衛星の常識をくつがえすようなまいど1号。 ぜひ、無事に観測を続けて、まいど2号、まいど3号と実績をあげてほしい。 |
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