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2009.01.14 Wednesday
鬼平
池波正太郎を読んでいる。
以前、「仕掛人・藤枝梅安」「蝶の戦記」「忍びの風」「忍びの女」「忍者丹波大介」「雲霧仁左右衛門」などを読んだが、この人の時代小説は好きだ。 柴田錬三郎とは違った面白さがある。 上品な(シバレンが下品というワケではないが)時代小説なのだ。 こないだテレビを見ていたら、さだまさしが出てきて、オススメの本について話していた。 その本が、「鬼平犯科帳」。 二十数冊出ているが、それを何度も買って読むとのこと。 鬼平の部下に対する人情やリーダーとしてのふるまいなど、鬼平の魅力を語っていた。 それを聞いて、読みたくなった。 たしか、実家にあったはず…。 貸してほしいというと、15冊ほどあった。 一巻、二巻、三巻、…途中まで揃っていて、最後の方の長編がある。 何でも、人に貸したりして、なくなっていったとのこと。 もうだいぶ古い本だ。 色が変わっているのもある。 でも、喜んで借りて帰る。 すぐに一巻を読んだ。 本当に面白い。 ひと言でいうと、江戸時代の美学。 盗人にもリクツがある。 鬼平はそのリクツを守らない盗人には容赦なくあたる。 火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)という機動力のある警察。 そのリーダーが鬼平こと長谷川平蔵。 時代小説だから、時代を感じさせないのではない。 池波正太郎の小説が、時代を超える魅力を持っているのだと思う。 当分は鬼平犯科帳。 眠るのが遅くなりそうだ…。 |
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