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2009.01.02 Friday
正月今昔
ぼくらが子どもの頃、正月というと静かなものだった。
正月の三が日に営業している店などない。 本当に、おせち料理を作っておかないと、食べるものがなかった。 4日か5日になって、店が開いたら、やっとパンが食べられる…とうちの母は言っていた。 正月にお年玉をもらっても、使うところがない。 店が開くまで待っておかないといけない。 世の中がのんびりしていた。 お店をやっている人も、正月三が日は休まないといけなかったということだろう。 日本人の伝統が資本主義より強かった。 いつ頃から元旦も店をやりだしたのだろうか。 バブル崩壊した頃かな。 ダイエーがまだ元気で、元旦も開けますと言っていた。 あの頃を境に、みんな競って三が日も開けないといけなくなった。 便利になっていいのだが、正月らしくなくなったとも言える。 初詣くらいしか出ていくところもないし、あとは家でのんびり過ごす。 すごろくやトランプなど、ゲーム三昧。 テレビゲームなどないから、家族とするしかない。 そんな正月だったなあ。 それから思うと、隔世の感。 今日は二日だが、大阪の繁華街はみんな開いている。 これでよかったのか、悪かったのか…。 昔の方がよかったと言うようになると、もう年寄りだというが、それは認めよう。 それでも、今が行き過ぎのような気がするのは、ぼくだけではないと思う。 |
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