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2008.10.14 Tuesday
時代劇2
昨日久しぶりに、水戸黄門を見た。
相変わらずのワンパターン。 これこそ、ワンパターンの美学だと思う。 殺陣の場面では、お約束通り、斬られた人たちはどんどん場面から去っていく。 だいぶやっつけたところで、「助さん、格さん、もういいでしょう」というご老公の言葉。 そこで、葵の紋の印籠を出す。「このお方をどなたとこころえるか…一同のもの、頭が高い…」 一同が静まり、「へへー」と平伏するのは、クライマックスである。 そこで、水戸のご老公の裁定があり、めでたしめでたしとなる。 〜人生楽ありゃ苦もあるさ… テーマソングは、歌い手が変わっても同じ唄。 それにしても、由美かおるはどうして年をとらないのか…と今までの話と関係のないところで感心した。 昔は(これは20年くらい前のこと)たくさん時代劇があった。 大岡越前、遠山の金さん、桃太郎侍、銭形平次、暴れん坊将軍、鬼平犯科帳などなど。 小学校の頃は、銭形平次のマネをして、投げ銭をやることもあった。 時代劇を見て、「それがし」とか「〜で候」、「〜でござる」、「何を申しておる」「そちもワルじゃのう」というような、少し文語がかった「テレビ時代劇語」というものを覚えた。 これは、少しは役に立ったと思う。 それに、あのチョンマゲの人たちが、江戸時代の日本人であり、「そこ」とぼくらはつながっているという意識はあった。 ほんの百年ちょっとさかのぼれば、あの時代劇の世界に「当たらずとも遠からず」な世界があったのだ。 これは、すごいことだ。 少なくとも、200年くらいの時代認識は、知らず知らずのうちに刷り込まれたと思う。 昔は週に3日はゴールデンタイム(夜8時から9時)に時代劇をやっていたが、今は半年に一度の水戸黄門と大河ドラマだけ。 まあ、見る人が減っているので、しかたないことだろうが…。 と思って気がついたら、去年の9月9日にも「時代劇」について同じようなことを書いていた。 なさけないが、気がついただけマシか。 秋は時代劇の季節なのかもしれない。 |
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