考えたこと2

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人は何かの節目で空を見る
人は何かの節目で空を見る。

二つの空を覚えている。

一つは、学校を出て社会に出るとき。
下宿を引き払い、いよいよ長いこと過ごした落研の部室にお別れを言うために、部室に行った。
春休みで誰もいない部室に入り、薄汚れた畳と、座布団が載った高座、なんで貼ってあるのかわからない清酒のポスター、誰かが拾ってきておいてあるギター…、そんなものを見て、部屋を出た。
階段を下りて、しばらく歩いて、ふり返った時。
部室がある建物と、青い空が見えた。
いつも見ている景色だが、そのときは建物のバックに、やけに青い空が広がっていた。

もう一つは、転職して会社を辞める日、夜遅くまで片付けをして、おおきな紙袋を持ってロッカーを出たとき。
25年間過ごした職場を去るときの気分は、その日にならないと、いや、そのときが来ないとわからないだろうと思っていたが、そのときが来たのだ。
あと10メートルほど歩けば、もうここに来ることはないと思ったとき、何気なく、夜空を見上げた。
少し雲があったが、きれいな夜空だった。

その二つの空は、忘れられない空になった。

普段は意識もせず、見上げたところでいつも同じ空だ。

でも、あの空は忘れない。

なぜかはわからない。

人は何かの節目で空を見るんだと思う。

それは人が宇宙の塵から生まれたからなのかもしれない。

そんな空が人生であといくつあるだろう…。




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