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2008.10.01 Wednesday
チョンボ
若い人が麻雀をしなくなって久しい。
以前どこかで読んだが、麻雀は4人そろわないとできないこと、いったん始まったら拘束時間が長いことという2つの特性から、今の若い人同士のつきあい方には不向きらしい。 4人という人数が多すぎるのか、やめたくなったらすぐにやめるという行動を担保したいのか…。 さらに、賭け事だから、どうしても我と我のぶつかり合いになる。 自分の捨てた牌で上がられたら腹が立つし、負けが込むとイライラする。 そんな人間関係のストレスも、避けられる原因としてあるのかもしれない。 ぼくは20代の頃、ほんの少しだけ麻雀をやった。 やり始めた頃は面白くて、友達の下宿で遅くまでやった。 とにかく、負けた。 下手だから負けたということだろうが、いつも勝ちに行く。 自分の勝ちしか見えていない。 完成まですごく遠い手であっても、追いかけてしまう。 他のメンバーのことも一応は考えるのだが、それが甘い。 勝つためには、上がることが大事だが、麻雀というゲームは1対1のゲームではなく、4人の戦いだ。 だから、いかに自分が負けないかという戦略が大事になる。 一つゲームに勝とうとする戦術だけでなく、そのゲーム全体を見て、いかに点を減らさないか、そしてここという場面で勝ちにいくかという戦略が必要だ。 そして、麻雀はやめた。 麻雀の哲学は、賭け事全般にいえることだと思う。 だから、ぼくは賭け事全般に向いていない。 戦術と戦略が立てられないのだろう。 いつも勝つことより、いつも負けないことを考えるのが苦手だと思う。 なんで、麻雀の話になったかというと…、今日チョンボという言葉を使ったが、若い人に通じなかった。 全く意味不明である。 リーチなら、もうすぐ上がるという意味で、ビンゴゲームでも使ったりするから知っているようだが、あれも麻雀用語。 それも知らずに使っている人が多いと思う。 そして、チョンボは死語になった。 「失敗」という意味。 テンパイとか、テッパっているとか、それでもまだまだ中年では通じる言葉は多い。 でも、こんな言葉もどんどん死語になっていくのだろう。 団塊の世代が本当にいなくなる頃には、麻雀言葉は専門用語になっているのかもしれないなあ。 |
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