考えたこと2

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旅慣れた人
落語研究会では、毎年夏と春に老人ホームの慰問旅行をやっていた。

初めての夏休みに、その慰問旅行に行ったときのこと。

3泊4日の旅行だったが、着替えやタオル、洗面具、替えのズボン、予備の下着、寝るときのジャージ、浴衣と帯、手拭い、扇子、足袋、ネタ帳、夜聞くための小型カセットテレコ…ひょっとしたら暑くて着替えがもう1セットいるかもしれないなどと考えて、大きな荷物になった。

寄席をやりながら旅行するわけだから、出囃子のカセットテープとテレコなど、備品も持っていかないといけない。

集合場所に行ったら、みんなにビックリされた。
いったい、何泊するつもりや…??

バカでかいカバンを持っているのはぼく一人。
先輩も同級生も、ぼくの半分くらいの荷物だった。

一番少なかった先輩は、風呂敷包み一つだけ…。

修学旅行以外、旅行などしたことがなかったぼくは、異常に多い荷物を持っていたのだ。
(ウチの家族は出不精一家だった)

たしか、山陽方面だったか。
神戸で一席、岡山、倉敷あたりで一席ずつ、呉、広島あたりで一席ずつ、帰りは明石あたりで一席…そんな日程だった。

泊まりは全てユースホステル。
移動は電車とバスと歩き。

慰問承諾のハガキを持って、事前に調べた地図を頼りに訪問する。

この時は、先輩にだいぶイヤミを言われた。
当たり前だが、備品は新入生が持つのが当然。
でも、大きな荷物を持っていて、とてもそんなモノまで持てない。
だいたい、テレコと自分の荷物を持った先輩のほうが、まだぼくより荷物が少ないのだ。

大いに反省した。
人間は反省することで成長するのだ。

それ以降、荷物はできるだけ少なくした。(さすがに、風呂敷包み一つというわけにはいかなかったが…)
着替えなくても、死なないのだ。
予備は不要。
タオルは洗って干せばよい。

旅慣れた人は、荷物が少ない。

ぼくも、一度目で慣れて、二度目からは少なくなった。

当然だが、荷物は少ない方が楽だ。

それは、旅だけでなく、生きていくことに対しても同じことだろう。

それについては、まだ自分でも反省が足りないと思う。

まだまだ、風呂敷包み一つの先輩のようにはなれない。




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