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2008.06.15 Sunday
スピンオフ
思わぬところで役に立ったとか、ついでにわかってしまったとかいうのが、スピンオフという言葉の意味。
派生的にできた、ということ。 何かを調べていて、いろいろな実験をしたら、思わぬ結果が出た。 目的は達せられなかったが、どうもヘンな結果だ。 これは、役に立つかもしれない…。 たしか、ポストイットも、そんなふうにしてできたはず。 ちょっと違うかもしれないが、超微細繊維の布も、作ったものの何に使えるのか…と思ってメガネを拭いてみたら、すごくきれいになったので、「これだ」ということになったとのこと。 これも、用途としてはスピンオフかもしれない。 スピンオフを大事にしないといけない、と20代のころエライ人に言われた。 その通りだと思う。 それは、スピンオフがわかる人にならないといけないということだ。 機械的に仕事をして、視野が狭くなってはいけない。 いろんなことに問題意識をもっていないと、スピンオフをわかることができない。 目標が達せられなかったから、終わりにして、別のことを始めてしまったら、「ヘンな結果」は捨てられてしまう。 なぜ、そうなったのか…、それを解き明かそうとすることで、初めてスピンオフが出てくる。 あるいは、この「ヘンな結果」はこんなことに使えるぞ、という意識があって、スピンオフが日の目を見る。 スピンオフを大事にできる人というのは、結局は機械的に仕事をするのではなく、広い視野を持って仕事ができる人という意味だったのだと思う。 20代のころに聞いた話の真の意味は、目の前の仕事を片づけるだけの人からは、スピンオフは出てこない…そういうことだったのだろう。 今なら、よくわかる。 |
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