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2008.06.04 Wednesday
ステープラーとホッチキス
ホッチキスの由来が前から気になっていた。
英語ではステープラーと言わないと通じない…とは聞いていたが、そうなるとホッチキスは英語圏で生まれたものではないのかな…と思っていた。 wikipediaによると、ホッチキスはアメリカのホッチキス氏が発明し、そこから名前がついた由。 それなら、なぜアメリカでホッチキスが通じないのか、不思議ではある。 順当に考えて、ホッチキスというのは名前くらいしかないだろうなとは思っていたが、やっぱり…という結果だった。 小学校の頃は、圧倒的にホッチキスだった。 いつからステープラーという名前を意識しだしたのか、考えてみると文房具屋に並んでいるときに、ステープラーと書いてあったからだろうと思う。 今でもめったにステープラーとは言わない。 「ホチキス」が一番言いやすい。 ホッチキスの難点は、綴じた書類をたくさん作ったときに、止めた部分がかさばることだ。 これは、ホッチキスを圧着する部分が山形になっていることが原因。 その部分だけ厚みが増す。 10年ほど前に、文房具屋をウロウロしていて、今で言う「フラットクリンチ型」のホッチキスを見つけた。 通常のホッチキスの倍以上の大きさで、かなり重かったが、店で試しに使ってみてビックリした。 普通のホッチキスは針を押しつける構造だが、このフラットクリンチ型は、針の方を押さえつけると、自動的に針を受ける下の部分がせり上がって、針を挟み込むように押さえつける。 おかげで、おさえた針がフラットになるだけでなく、普通のホッチキスでは止められないような厚い書類も止めることができた。 会社に持っていって、だいぶ自慢したのを思い出す…。 これは残念ながら数年で壊れてしまった。 その後、コストダウンし、フラットクリンチ型は小さくなった。 今のものは、針の止めた部分をフラットに押しつけることが第一であり、針の反対側を押し当てる圧力が減っていると思う。(だから壊れにくいのだろう) 初期の製品は、本当に軽い力で厚い書類を止めることができた。 きっと機構的に無理があったから、壊れてしまったのだと思う。 それでも、ズングリムックリして、とてもホッチキスとは思えないカタチだったが、あれはいいデザインだったと思う。 探してみたが、今はもうなくなっていて、従来のホッチキスみたいなカタチのものしか売っていない。 コストよりも性能を追及して(耐久性はちょっとマズかったが)作られた製品だったと思う。 あれは、ホッチキスの小さな1(大きな?)革命だったなあ。 |
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